Bossの日記

2009/5/2

大部な書籍「日本の貨車」

社団法人日本鉄道車輌工業会とご縁がありまして、「日本の貨車」という立派な書籍に私の鉄道写真コレクションからささやかな貢献(たったの2枚)をさせていただきました。大判(A-4判です)で実に876ページ! 重さはキッチンスケールでは量れない。

その本が手に入り、ゆっくりと1日かけて眺めておりました。流石は日本を代表する産業の歴史書で今まで見たいと思っていた古い貨車、異様な貨車、ごく初期の貨車の写真が沢山掲載されていて永年の希望がかないました。

トキ1形無蓋車
明治期に作られた大型の無蓋車で極めて少数(たったの5輌)。

リ2000形陸運車
ごく初期の砂利運搬車でダンプカー。リム300型の祖先、ホキ800型の曽祖父。

カス160形タンク車
客車のガス灯で使うピンチ瓦斯(ガスじゃないでしょう)運搬用。タキ25000形の祖先。普通の2軸車の大きさなのに、荷重がたったの1トン!でも圧力が低かったので10キログラムも積み込めたのでしょうか?

ワ50000形有蓋車
長さが16メートル、でも荷重がたったの10トン!の有蓋貨車。写真を見れば疑問氷解、正体は木造電車サハ16やサハ19を代用貨車にしたもの。

ツワ22720形通風車
木造の通風車。

リ2500形硫酸タンク車
四角い鉄製の桶をフラットカーに積み込んだタンク車。

列車砲+動力車+弾薬車
フランスのシュナイダー社製口径24cmカノン砲を搭載した車輌と付随する貨車のセット。1台だけ輸入され、国内でテストされたが国産化はされなかった。満州で改軌してから運用されたが、ソ連との開戦時には分解中で役に立たなかったもの。記号も番号も無かったようです。大日本帝国陸軍の私有貨車なんでしょうか。