古い車輌の写真

能勢電鉄 22 絹延橋車庫 1

RP628 Web#=957 掲載2015/6/27

写真1と2は能勢電鉄川西能勢口駅北方、1966/1/25。

川西能勢口駅から隣の絹延橋駅へ向かって発車した10形28+29の木造車2輌編成。改良工事の途中なのでパンタグラフ化されていましたが非パンタ側の屋根にはトロリー・ポールが残されたままでした。

川西能勢口駅を出たところにある直角の旧カーブが改良工事直後で、厚いまっさらのバラストに注目してください。

写真3と4は能勢電鉄絹延橋車庫、撮影年月日不詳1963年前後。

絹延橋駅プラットホームから車庫を望んだところです。このころは写真3に見える50形も第一線で活躍していました。トロリー・ポールの時代で、シンプルな直接吊架式の架線にも注目してください。

絹延橋の車庫で検査や修繕作業のすべてが行われていた時代で、写真4のような入換作業も行われていました。ヘッドライトが無い10の運転台に運転手の方が立っているところをみると、まだ中間の運転台が撤去されていない時代でした。

写真5と6は能勢電鉄絹延橋車庫、1966/1/25 ?。

絹延橋の車庫に入れてもらって撮影をしていると、15+14の川西能勢口行きが通過して行きました。保線の方たちが手を休めて列車を見送っています。古枕木を立てた乱杭歯状態の車庫のフェンス、周囲のウエザリングの利いた建物などが古い田舎の情景を醸し出していました。

写真3とほぼ同じ位置から絹延橋車庫を望んだところを1966/1/25に撮影。このころには検車設備はすべて新設の平野車庫へ移転済みで、車庫内には電車がいなくなっており、出入りする線路は扉で閉鎖されていました。本線はシンプルカテナリー式架線、庫内は直接吊下式架線が残されているのに注目してください。

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