古い車輌の写真

能勢電鉄 21 川西能勢口北方

RP627 Web#=956 掲載2015/6/26

写真1と2は能勢電鉄川西能勢口駅北方、1965/4/1。

これは川西能勢口駅を出て、すぐ直角に方向を変えて北に向かうカーブのところです。まだトロリー・ポール集電で、直接吊架式の架線に注目してください。珍しく単行の60形61が妙見口発川西能勢口行きの運用に就いていました。

このころはまだ川西能勢口駅を出たところにある留置線( 左側 )が残されていました。留置線には20形20+21の2輌編成が停められていました。

最初に能勢電鉄を訪問した時には、この留置線に古い木造電車が放置されていました。しかし残念なことに、この写真を撮り損ねています。

写真3〜6は能勢電鉄川西能勢口駅北方、1966/3/27。

踏切を横切っているおばさんの左に見える2階建てのプレハブ建築は平野へ移転する前の質素な能勢電気軌道株式会社本社ビルです。

この写真を撮影した時は、パンタグラフ集電に改良された後で、立派な架線柱とシンプルカテナリー式架線に注目してください。

能勢電鉄の旧本社ビル横を通過して、踏切に差し掛かろうとする妙見口行き2輌編成11+10の電車です。非パンタグラフ側運転台下に吊り下げられ連結器の下に見える大きな円筒形のものは、短い車体の台車間に収まらなかったMGです。

この10形を始めとする木造電車は、320形鋼製車の導入で淘汰されることになっていたためか汚れたガラスと塗装の痛みが目につきます。

出発してすぐに時速15キロ制限の半径が47mもの急カーブがありましたが、写真を撮影したころに曲線が半径100mに緩和されました。同時に川西能勢口駅の留置線は撤去されてしまいました。写真1と2で留置線があったところには、写真6で見られるように新しい倉庫が建設されました。

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